フォークリフトの種類とは?を形状、動力、トン数、タイヤなどの分類別で徹底解説!

フォークリフトの種類は、下記のように形状・構造、動力、トン数、タイヤなどの分類別に分けられており、多種多様です。

 

  • カウンターフォークリフト
  • リーチフォークリフト
  • ウォーキーフォークリフト
  • サイドフォークリフト
  • マルチディレクショナルフォークリフト

 

そこで本記事では、フォークリフトの種類を形状・構造、動力、トン数、タイヤなどの分類別で網羅的に解説し、

選び方の基準も詳しく解説します。

 

本記事を読めば、あなたの現場に最適なフォークリフトがきっと見つかるでしょう。

 

フォークリフトの種類とは?

 

 

フォークリフトは、物流や製造現場で欠かせない運搬車両ですが、その種類は多岐にわたります。

 

形状・構造、動力、トン数、タイヤなどの分類に分かれており、それぞれ異なる特徴や用途を持っています。

 

これらの違いを理解することで、作業環境やニーズに最適なフォークリフトを選ぶことが可能です。

 

次項で、それぞれの分類別ごとに詳しく解説します。

 

フォークリフトの種類:形状・構造別の分類

 

フォークリフトは、形状や構造によって、作業環境や用途に適したさまざまな種類に分類されます。

 

代表的なものは、下記の通りです。

 

  • カウンターフォークリフト(カウンターバランスフォークリフト)
  • リーチフォークリフト
  • ウォーキーフォークリフト
  • サイドフォークリフト
  • マルチディレクショナルフォークリフト

 

次項で、それぞれのフォークリフトについて詳しく解説します。

カウンターフォークリフト(カウンターバランスフォークリフト)

 

カウンターフォークリフトは、フォークリフトの中でも最も一般的なタイプであり、多くの現場で利用されています。

車体後部にカウンターウェイトと呼ばれる重りを搭載しているので、荷物を持ち上げた際の安定性が高いのが特徴です。

 

そのため、重い荷物を運搬するのに適しており、屋外や広い倉庫などで活躍します。

 

しかし、車体が大きく旋回半径も比較的大きいため、狭い場所での作業には不向きです。

 

リーチフォークリフト

 

 

リーチフォークリフトは、車体の前方にリーチ(伸縮)式のフォークを備えているのが特徴です。

 

フォークを前方に伸ばせるため、狭い通路でも奥にある荷物を効率的に運搬できます。

また、高所の荷物を出し入れする作業にも適しています。

 

ただし、構造上車体が不安定になりやすく、

カウンターフォークリフトとは操作方法も異なるため、慣れるまでに時間がかかる点がデメリットです。

そのため、リーチフォークリフトは、狭い倉庫や工場内での作業に適していると言えるでしょう。

 

ウォーキーフォークリフト

 

 

ウォーキーフォークリフトは、運転者が歩きながら操作するタイプのフォークリフトです。

 

小型で軽量なため、狭い場所でも取り回しが容易であり、小規模な倉庫や店舗などで重宝されています。

しかし、積載量が少なく、高所作業には不向きであり、運転者の体力を消耗しやすいという側面もあります。

そのため、倉庫内でのピッキング作業や、短距離の運搬作業など、限定的な用途での使用がおすすめです。

 

サイドフォークリフト

 

サイドフォークリフトは、フォークが車体の側面についている特殊なフォークリフトです。

通常のフォークリフトでは運搬が難しい長尺物(パイプ、木材など)を、横向きに積載して効率的に運搬できます。

しかし、汎用性が低く、他の用途には不向きであるため、使用される場面は限られます。

そのため、サイドフォークリフトは、製材所や建設現場など、特定の現場において活躍するフォークリフトと言えるでしょう。

 

マルチディレクショナルフォークリフト

 

マルチディレクショナルフォークリフトは、前後左右、斜めなど、自由自在に移動できるフォークリフトです。

狭い場所でも優れた取り回し能力を発揮し、複雑な形状の荷物も効率的に運搬できます。

しかし、構造が複雑で価格も高価であり、操作には高度な技術が必要です。

そのため、非常に狭い倉庫や、特殊な荷物を扱う現場など、限定的な場面での使用に適しています。

 

フォークリフトの種類:動力別の分類

出典:ハナフォークリフト

 

フォークリフトは、動力源によって、主に下記の3種類に分類されます。

 

  • エンジン式フォークリフト
  • バッテリー式(電動式)フォークリフト
  • 燃料電池式フォークリフト

 

次項で、それぞれの動力源について詳しく解説します。

 

エンジン式フォークリフト

エンジン式フォークリフトは、内燃機関を動力源とするフォークリフトであり、

主にガソリン、ディーゼル、LPG(液化石油ガス)の3種類の燃料を使用します。

それぞれの燃料によって、特徴や適した作業環境が異なります。

 

ガソリン車

ガソリン車は、燃料補給が容易で、低温時でも始動性が良いのが特徴です。

また、車両価格も比較的安価な傾向があります。

しかし、燃料コストが高く、排気ガスによる環境負荷や騒音が大きいというデメリットもあります。

そのため、屋外での作業や稼働時間が短い作業、寒冷地などでの使用がおすすめです。

 

ディーゼル車

ディーゼル車は、燃料コストが比較的安く、高いトルクで重い荷物を運搬できるのが特徴です。

また、耐久性にも優れています。

しかし、排気ガスによる環境負荷や騒音が大きく、車両価格も高価な傾向があります。

そのため、屋外での作業や重量物の運搬、長時間の稼働などでの使用がおすすめです。

 

LPG車

LPG車は、排気ガスが比較的クリーンで、燃料コストがガソリン車よりも安いのが特徴です。

また、騒音もガソリン車より小さめです。

しかし、LPGステーションが少ない地域があり、燃料補給に手間がかかるというデメリットもあります。

そのため、屋内・屋外兼用での作業や、環境負荷を低減したい現場などでの使用に適しています。

 

バッテリー式(電動式)フォークリフト

バッテリー式(電動式)フォークリフトは、

バッテリーを動力源とするフォークリフトであり、排気ガスが出ず、騒音が小さいのが特徴です。

また、ランニングコストも安く抑えられます。

しかし、連続稼働時間が短く、充電に時間がかかり、バッテリーの寿命があるというデメリットもあります。

そのため、屋内作業や食品工場、倉庫など、クリーンな環境が求められる現場などでの使用がおすすめです。

 

燃料電池式フォークリフト

燃料電池式フォークリフトは、水素と酸素の化学反応によって発電し、

モーターを駆動するフォークリフトであり、排気ガスが水しか出ないため、環境負荷が小さいのが特徴です。

また、水素ステーションでの燃料補給が短時間で可能です。

しかし、水素ステーションの数がまだ少なく、車両価格が高いというデメリットもあります。

そのため、環境意識の高い企業などでの使用に適していると言えるでしょう。

 

フォークリフトの種類:トン数別の分類

 

出典:ハナフォークリフト

 

フォークリフトは、運搬できる荷物の最大重量を示す「トン数」によっても分類されます。

2トンや3トンなどの表記は、フォークリフト本体の重量ではなく、持ち上げられる荷物の最大重量を表しています

トン数は、作業内容や荷物の重量に合わせて適切な機種を選ぶうえでの重要な指標です。

フォークリフトを選ぶ際は、運搬する荷物の重量を考慮し、余裕を持ったトン数の機種を選びましょう。

過積載は、フォークリフトの故障や事故の原因となるだけでなく、法令違反にも繋がります。

 

フォークリフトの種類:タイヤ別の分類

出典:ハナフォークリフト

フォークリフトのタイヤは、作業環境や用途に合わせてさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。

 

カウンターフォークリフト(カウンターバランスフォークリフト)の場合

カウンターフォークリフト(カウンターバランスフォークリフト)の場合は、主に下記の4種類に分けられます。

 

  • ノーパンクタイヤ(ユニークタイヤ)
  • エアタイヤ(ニューマチックタイヤ)
  • 三輪
  • 四輪

 

次項で、それぞれのタイヤについて詳しく解説します。

 

ノーパンクタイヤ(ユニークタイヤ)

ノーパンクタイヤは、パンクの心配がなく、メンテナンスの手間が少ないのが特徴です。

そのため、瓦礫や金属片が多い場所でも安心して使用できます。

ただし、乗り心地が悪く、価格も高い傾向です。

適した路面状況としては、舗装された路面や、パンクのリスクが高い場所での使用がおすすめです。

 

エアタイヤ(ニューマチックタイヤ)

エアタイヤは、空気圧によってクッション性が高く、乗り心地が良いのが特徴です。

また、価格も比較的安価です。

そのため、屋外の不整地や、多少の段差がある場所での使用に適しています。

しかし、パンクの可能性があり、摩耗しやすいというデメリットもあるので注意しましょう。

 

三輪

三輪フォークリフトは、旋回性能が高く、狭い場所での取り回しに優れています

しかし、段差に弱く、安定性が低いというデメリットもあります。

そのため、倉庫内のような狭い場所での作業や、路面が平坦な場所での使用がおすすめです。

 

四輪

四輪フォークリフトは、安定性が高く、不整地にも強いのが特徴です。

しかし、旋回半径が大きく、狭い場所での取り回しには不向きです。

そのため、不整地での作業や、比較的広い場所での使用に適しています。

 

リーチフォークリフトの場合

リーチフォークリフトの場合は、主に下記の2種類のタイヤが使用されます。

 

  • ウレタンタイヤ
  • 黒ゴムタイヤ

 

次項で、それぞれのタイヤについて詳しく解説します。

 

ウレタンタイヤ

ウレタンタイヤは、耐久性が高く、床面を傷つけにくいのが特徴です。

しかし、乗り心地が悪いというデメリットもあります。

そのため、屋内の平坦な路面での使用に適しています。

 

黒ゴムタイヤ

黒ゴムタイヤは、ウレタンタイヤに比べて乗り心地が良いのが特徴です。

しかし、摩耗しやすいというデメリットもあります。

そのため、屋内の多少凹凸がある路面での使用に適しています。

 

フォークリフト選びに迷った時の判断基準

出典:ハナフォークリフト

 

フォークリフト選びに迷った時は、下記の4つを判断基準にしましょう。

  • 作業環境
  • 荷物の種類・重量
  • ランニングコスト
  • 稼働時間

次項で、それぞれの判断基準について詳しく解説します。

 

作業環境

フォークリフトを選ぶうえで、作業環境は重要な判断基準と言えます。

なぜなら、作業環境によって適したフォークリフトの種類が異なるからです。

例えば、屋内作業がメインの場合、排気ガスが出ないバッテリー式(電動式)フォークリフトが適しています。

一方で、屋外作業がメインの場合は、エンジン式フォークリフトが適しています。

しかし、現場によっては騒音や排気ガス規制などを考慮する必要があるでしょう。

 

また、路面が舗装されているか、不整地かによっても適したフォークリフトが異なります。

不整地の場合は、エアタイヤを履いたカウンターフォークリフト、

狭い通路や天井が低い場所では、小回りが利くリーチフォークリフトやウォーキーフォークリフトが適しています。

 

このように、作業環境に合わせてフォークリフトを選ぶことが大切です。

 

荷物の種類・重量

扱う荷物の種類や重量も、フォークリフト選びの重要な判断基準です。

なぜなら、荷物の特性によって、下記のように適したフォークリフトの種類が異なるからです。

  • 長尺物を運ぶ機会が多い場合:サイドフォークリフト
  • 重量物を扱う機会が多い場合:カウンターフォークリフト
  • 倉庫内のピッキング作業を効率化したい場合:ウォーキーフォークリフト

また、荷物の材質によっては、特殊なアタッチメントが必要になる場合もあります。

 

例えば、ドラム缶を運搬する場合は、ドラムクリッパーといったアタッチメントが必要です。

つまり、荷物の種類や重量に合わせてフォークリフトを選ぶことが、作業効率と安全性を高めるためには不可欠です。

 

ランニングコスト

フォークリフトを選ぶ際には、車体の導入費用だけでなく、ランニングコストも考慮しましょう。

なぜなら、導入費用が安くても、ランニングコストが高いと、結果的に高額な費用がかかる場合があるからです。

例えば、エンジン式のフォークリフトの場合、ガソリン車は比較的安く購入できます。

しかし、長く使用するのであれば、燃料コストが安いディーゼル車やLPG車の方が結果的にトータルコストが安くなる可能性があります。

また、バッテリー式は最初の導入費用は高いものの、エンジン式のように燃料コストがかからないため、長く利用するならおすすめです。

とはいえ、バッテリー式はバッテリーに寿命があるため、交換費用も考慮する必要があります。

 

稼働時間

フォークリフトを選ぶ際には、1日に何時間ほど利用するかという稼働時間も重要な判断基準です。

なぜなら、フォークリフトの種類によって、連続稼働時間が異なるからです。

例えば、1日に8時間ほど使用したい場合、一般的なバッテリー式のフォークリフトでは、

フル充電で5時間ほどしか稼働できないため、使用用途を満たせません。

 

そのため、長時間使用する場合は、エンジン式のフォークリフトを選ぶ必要があります。

中には、バッテリー式でも長時間稼働できるバッテリーを搭載したモデルもありますが、

その分車体価格が高くなるので、予算と照らし合わせて検討する必要があります。

 

さまざまな種類があるフォークリフトの中から最適な1台を見つけて効率的な作業を!

フォークリフトは、形状・構造、動力、トン数、タイヤなど、さまざまな分類によって多種多様な種類が存在します。

 

それぞれのフォークリフトは、特定の作業環境や用途に特化しており、

適切な機種を選ぶことで、作業効率と安全性を大幅に向上させられます

 

フォークリフト選びで迷った際は、

作業環境、荷物の種類・重量、ランニングコスト、稼働時間などの要素を総合的に考慮し、

自社のニーズに最適な1台を選びましょう。

 

もし、中古フォークリフトの購入を検討されている場合は、ぜひハナフォークリフトの中古車販売ページをご覧ください。

 

ハナフォークリフトでは、多種多様な中古フォークリフトを取り揃えており、お客様のニーズに合った最適な1台を見つけられます。

 

お問い合わせフォームはこちら

お電話:0794–82-8807(平日9:00〜17:00)

 

  1. HOME
  2. トピックス
  3. フォークリフトの種類とは?を形状、動力、トン数、タイヤなどの分類別で徹底解説!
ページTOP